日本報道写真連盟(日報連)は
アマチュアカメラマンによる作画活動を通じて
社会文化の向上に役立たせると共に、写真愛好家の親睦を深め
技術の向上や研究、会員の交流を目的として活動しています。
会員によるニュース写真や企画物を毎日新聞紙上や月刊会報の
『報道写真 まいフォト』に掲載しています。
各支部では、写真展や月例会、各種コンテストや撮影会などを通じて
「写真の楽しさ」や「写真の必要性」などを考えながら活動をしています。
私たち、「日報連フォト松本」は
年々その姿を変えゆく松本の街と
そこで暮らす、生活感ある人々の姿を撮影しています。
「ストリートフォト」は写真の原点であると私たちは考えます。
しかし昨今、街の中で写真を撮る、ということがとても難しくなりました。
現代において、街の中で写真を撮ることは、
スマホの普及とともに、誰もが気軽にできますが
写真の取り扱いを考える上では、大きな制約が課せられています。
それでもなお、ストリートフォトにこだわるのは、
私たちが暮らすこの街の記憶を、写真という確かな「記録」として
いつまでも残しておきたいという願いがあるからです。
移り行く時代の中で、松本の街はその姿を大きく変えています。
つい先日まであの街角にあった店が、今日行ったら壊されかけていたり
古くから営まれていた商店から、いつの間にか人の気配が消えていたり
街の中を歩いていると、そういう場面に幾度となく出会います。
そんな変わりゆく松本の街を写真に残すことで
過去を記録し、それを次代へのメッセージにしたいのです。
街の写真は、ドキュメンタリー作品としては拙いものですが
過ぎ去った時間を、様々な角度から思い起こすことができます。
私たちは今日も、そんな想いを抱きつつ
街にあふれる光と影の中に、人の気配を映し込みながら
季節とともに移ろう、松本の街と人々の暮らしを撮っています。