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日本報道写真連盟(日報連)が2021年3月末で解散しました。
今年の秋には創設70周年を迎えるはずでした。

毎日新聞を母体とする全国規模の組織で、解散時にも多くの会員がおり、
長い歴史のある日報連でしたが、解散通告はあまりに一方的。

スマートフォンやデジタルカメラの普及により
写真の表現方法や発信方法が大きく変化したこと、
また、会員の高齢化が解散理由とのこと。
こういった事実は、十分に理解できますが、
もう少し会員への配慮があってもいいのでは?
と思ってしまうような、突然で一方的な解散劇でした。

しかし私たちは、どんな立ち位置にいても、
「写真を撮る=今を記録する」というスタンスで
これからも松本の街を記録してまいります。

また、毎日新聞としては
「日報連元会員」という立場での投稿写真を受け付けるとのこと。
今後も松本で起こった“ 報道 ”を、
今までと変わらず毎日新聞の紙面で紹介できたらと思います。

私たちはこの事実をふまえ、グループの名称を
信州報道写真フォト松本として活動を引き継いでいきます。




私たちは、年々その姿を変えゆく松本の街と
そこで暮らす、生活感ある人々の姿を撮影しています。

「ストリートフォト」は写真の原点であると私たちは考えます。
しかし昨今、街の中で写真を撮る、ということがとても難しくなりました。

現代において、街の中で写真を撮ることは、
スマートフォン等の普及とともに、誰もが気軽にできますが
写真の取り扱いを考える上では、大きな制約が課せられています。

それでもなお、ストリートフォトにこだわるのは、
私たちが暮らすこの街の記憶を、写真という確かな「記録」として
いつまでも残しておきたいという願いがあるからです。

移り行く時代の中で、松本の街はその姿を大きく変えています。
つい先日まであの街角にあった店が、今日行ったら壊されかけていたり
古くから営まれていた商店から、いつの間にか人の気配が消えていたり
街の中を歩いていると、そういう場面に幾度となく出会います。

そんな変わりゆく松本の街を写真に残すことで
過去を記録し、それを次代へのメッセージにしたいのです。
街の写真は、ドキュメンタリー作品としては拙いものですが
過ぎ去った時間を、様々な角度から思い起こすことができます。

私たちは今日も、そんな想いを抱きつつ
街にあふれる光と影の中に、人の気配を映し込みながら
季節とともに移ろう、松本の街と人々の暮らしを撮っています。